どうも。スズキタケヒロです。
今回は異化・同化を解説いします。
異化・同化は国試勉強のときにやりましたよね?
異化
高分子化合物を分解して低分子化合物やエネルギーを産生すること
=カタボリズム
同化
エネルギーを利用して物質を合成すること
=アナボリズム
で、骨格筋は1日のうちでこの異化・同化を繰り返しているんです。
へぇー、だからビルダーは栄養切らさないようにこまめにプロテイン飲んでるのかぁ。
ってことが言いたいんじゃないんですよぼくは。
ようは体内でエネルギーが不足すると筋分解でエネルギーを確保するんですが、蛋白質の代謝でどうしても出てきてしまうアイツを覚えていますか。
そうです、アンモニアです。(詳しくは上記のブログにて)
つまり異化が進むとアンモニアが増えるということなんです。
そうなると肝臓は本業の栄養代謝を犠牲にして解毒の仕事をしなくてはいけなくなります。
これが少しくらいなら平気なのかもしれませんが、過剰な異化が起こるとどうなるでしょうか。
いよいよ本業どころではなくなりますよね。
なんてったってアンモニア(猛毒物)が体内に蓄積するわけですから。
放置したら生命の危機ですよ。
解毒に集中せざるを得ません。
さて、体内でのエネルギー不足とはどういう状況でしょうか?
消費エネルギーが増えた故の燃料切れか摂取エネルギーが減った故の燃料供給不足かでしょうね。
もう少し視点を変えれば交感神経優位でしょうね。
交感神経は体の可動化システム、闘争逃走反射の神経でした。
ようはエネルギー需要が増えるということになります。
交感神経が過剰優位になれば供給が間に合わなくなって異化が起こるのは自然なことでしょうね。
こういった観点からも自律神経は適切に保てるようにしておきたいですね。
ということで今回はここまで!
ではまたっ。
参考および引用書籍・サイト
集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。
書籍
- ガイトン生理学 原著第13版
- 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版
- グレイ解剖学 原著第4版
- プロメテウス解剖学 コア アトラス 第4版
- カラー図解 人体の正常構造と機能
- カンデル神経科学
- カパンジー機能解剖学
- 頭蓋仙骨治療
- アナトミー・トレイン
- チャップマンとグッドハートによる神経リンパ反射療法
- オステオパシーの内臓マニピュレーション
- The Mulligan Concept of Manual Therapy: Textbook of Techniques
- 臨床家のための基礎からわかる病態生理学
- マッケンジーエクササイズ頚椎・胸椎―構造的診断と治療法
- 腰椎―マッケンジーエクササイズ
- 「ポリヴェーガル理論」を読む
- からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ