マッケンジー法で見つめる頸椎

マッケンジー法
©︎2020 Takehiro Suzuki

今回は一般的な解剖学的内容からマッケンジー法独特(?)の考え方まで、マッケンジー法では頸椎をこういう風に考えます的な内容のご紹介です。

1.頸椎は単に腰椎の可動髄節を小さくしたものではなく、明確な違いがある。
 ・Occiput(後頭骨)とC1(環椎)の間、C1とC2(軸椎)の間には椎間板はない。
 ・ルシュカ関節を形成する鉤状突起
 ・C1〜C6までの横突起には横突孔があり、椎骨動脈が通っている。

2.頸椎は機能的に2つに分割される。
 ・上部頸椎:Occiput〜C2
 ・下部頸椎:C2〜Th1
今回の本題はこれです。
頸椎は機能的に2つに分られるんです。

理由としては
・回旋はほとんどC1〜C2で起こる。
・屈曲・伸展の動きはC4〜C7から始まる。
・Retraction・Protrusionでは上部と下部で逆の動きが起こる。

回旋が〜、屈曲・伸展が〜って部分はすんなり分かると思います。
聞き慣れないのはRetraction・Protrusionだと思います。

Retraction:リトラクション

Protrusion:プロトリュージョン

左がProtrusion、右がRetraction

Protrusionでは上部は最大伸展、下部はやや屈曲
Retractionでは上部は最大屈曲、下部はやや伸展

で、ここからは少し臨床も絡めたお話なんですが、
現代人はRetractionの可動域低下の人がめちゃくちゃ多いです。
低下どころかProtrusionでロック状態の人めちゃくちゃ多いです。

こう人に後頸部の筋肉が弱化してるからトレーニングを!って言っても
そもそも頸椎が硬くて動かないのでなかなか大変です。
なので施術家としてRetractionの可動域を改善できるテクニック(それも安全な)を持っているとかなり重宝します。
マッケンジー法にはこの技のバリエーションが物凄く沢山あります。

こういうのとか

厳密には違いますが関節Mobilisationみたいな感じです。
このテクニックはよく使用します。反面使い方を間違えると事故に繋がります。
マッケンジーを知らない良い子はマネしないでね!

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