どうもどうもタケヒロです。
重篤な病理を示唆する項目がRedFlag
腰痛などの脊柱の痛みを訴える患者さんが来た際に注意したいのがFACETです。
今回はそんなFACETについて簡単にその中身を解説します。
FACET
FACETというのは
- Fracture:骨折
- Aorta:大動脈解離、大動脈破裂
- Autoimmune:自己免疫疾患
- Compression:圧迫による神経障害
- Epidural abscess:感染症
- Tumor:腫瘍
のことを指します。
Fracture:骨折
52歳以上、下肢痛はなく脊柱上のみに痛みがある、BMIが22以下、運動習慣がない、女性
以上の項目がいくつも当てはまる場合は気をつけましょう。
マルゲーニュの骨折痛や叩打痛などで確認しておくといいかと思います。
高齢の場合、陳旧性圧迫骨折などにも要注意です。(案外多いです)
・マルゲーニュの骨折痛
骨損傷があると患部に限局して強い圧痛があり、これをマルゲーニュの圧痛点やマルゲーニュの骨折痛と言います。
Aorta:大動脈解離、大動脈破裂
突然発症する胸腹部〜腰部の痛み(並じゃない)が特徴です。
動脈瘤が5cm以上だと触知可能とされています。
アダムキュービッツ動脈の閉塞が起こると対麻痺(両側性の下肢麻痺)が発生します。

椎骨動脈、上行頸動脈、肋間動脈、腰動脈の脊髄枝は椎間孔を通って前根動脈と後根動脈に分かれて脊髄に入ります。
中でも腰髄に分布する前根動脈は太く、これをアダムキュービッツ動脈と呼びます。
前根動脈と後根動脈はそれじれ前脊髄動脈、後脊髄動脈と吻合します。
Autoimmune:自己免疫疾患
朝のこわばり、臥床しても疼痛緩和なし、2.6cm以上の胸郭拡大ができない
これらが当てはまる場合は強直性脊椎炎が疑われます。
Compression:圧迫による神経障害
膀胱直腸障害、下肢の脱力、痺れや感覚鈍麻、SLR陽性
まぁごく当たり前の内容ですね。
Epidural abscess:感染症
脊柱直上の圧痛、発熱、悪寒、寝汗
全身症状をよく観察しましょう。
脊髄感染などで脳にまで波及すると頭痛なども出ますよね。
おまけ:腸腰筋膿腫
感染や栄養不足などが原因とされています。
ご近所疾患に化膿性脊椎炎、脊柱腫瘍、腎盂炎などもあります。
安静時の下腹部痛、下肢痛、腰痛が見られます。(91%)
あと発熱なんかもあったり。(75%)
脱力(47%)
食欲低下(43%)
体重減少(37%)
全身倦怠感(27%)
場所が場所だけに股関節伸展制限が強く出ます。
仰向けで両膝を立てると疼痛が緩和されるのも特徴ですにおで覚えておきましょう。
腰痛はものすごく身近な疾患ですので軽視しやすいかもしれません。
ですがこのようなRedFlagの存在があることは忘れないように気をつけておきたいですね。
ではまたっ。
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参考および引用書籍・サイト
集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。
書籍
- ガイトン生理学 原著第13版
- 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版
- グレイ解剖学 原著第4版
- プロメテウス解剖学 コア アトラス 第4版
- カラー図解 人体の正常構造と機能
- カンデル神経科学
- カパンジー機能解剖学
- 頭蓋仙骨治療
- アナトミー・トレイン
- チャップマンとグッドハートによる神経リンパ反射療法
- オステオパシーの内臓マニピュレーション
- The Mulligan Concept of Manual Therapy: Textbook of Techniques
- 臨床家のための基礎からわかる病態生理学
- マッケンジーエクササイズ頚椎・胸椎―構造的診断と治療法
- 腰椎―マッケンジーエクササイズ
- 「ポリヴェーガル理論」を読む
- からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ

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