さて今回は体の知識からはいったん離れてコミュニケーション力について書いていきます。
多くの治療家が知識や技術の補填をしますが実はコミュニケーション力が欠けていることに気づいていません。
大多数の治療家は技術があれば患者さんは来てくれるという壮大な勘違いをしています。
もしこの勘違いをしている人がいれば今すぐ方向転換しましょう。
治療家に最も必要な能力はコミュニケーション力です。間違いありません。
ということでコミュニケーション力について少し学んでいきましょう。
まずはワークをしてみましょう
このブログを読むにあたり以下のワークを必ず行ってください。
ノートにメモを書きながらできると理想です。
- 自分のコミュニケーション力は何点ですか?(100点満点)
- なぜそう思いますか?
- コミュニケーション力不足がよくないと思う理由はなんですか?
- なぜコミュニケーション力を高める必要があると思いますか?
ちなみに2年前のぼくのノートにはこう書かれていました。
- 自分のコミュニケーション力は何点ですか?(100点満点)
→50点 - なぜそう思いますか?
→悪くはないと思うが、相手との距離はもっと縮められるようにしたいから。 - コミュニケーション力不足がよくないと思う理由はなんですか?
→コミュニケーション=仕事だから - なぜコミュニケーション力を高める必要があると思いますか?
→周囲の人(家族、友人、先輩、後輩、知人、お客様、恋人など)から魅力的、信頼できる、一緒に何かしたいと思ってもらうため
あなたはどうですか?
このワークぜひやってみてください。
コミュニケーションを学ぶ理由が明確化できます。
高いコミュニケーション力の定義
高いコミュニケーション力とは。
これを事前共有しておきたいと思います。
高いコミュニケーション力とは
目の前の人や、関係する人に
「欲しいもの」「必要なもの」が提供でき
「相手のビジョン実現に役立つ」コミュニケーションであり
その結果、相手が
「あなたともっとコミュニケーションをとりたい」=会いたい
と思ってもらえるような力のことです。
これって冷静に考えて治療家にとっても必要な力だってわかりますよね。
これらを踏まえて具体的な話に進みましょう。
CSLの法則
これはあしか協会の木村さんが提唱している法則になります。
詳しくはこちらのブログを読むのが理想です。

ここでは簡単に説明します。
CSLの法則とは
- C:コミュニーケーション
聴く力、伝える力、傾聴力、質問力など - S:ソリューション
行動力、問題解決能力、専門スキルなど - L:リーダーシップ
予見力、ビジョン構築力、意思決定力など
これらの頭文字をとったものです。
治療家の傾向
CSLのうちあなたが一生懸命学んでいるのはどれでしたか?
おそらくS:ソリューションではありませんか?
腰痛の解決策は?
五十肩の解決策は?
膝痛の解決策は?
治療家が最も追い求めるものですよね。
そして最も陥りやすい間違いでもあります。
ほとんどの治療家が圧倒的にソリューションが仕入れ過多になります。
1科目ばかりをひたすら勉強している状態で総合点が伸びません。
逆に欠けがちなものは何か、それはコミュニケーションです。
欠けているのでとても大きな伸び代になります。
全然勉強していない科目だと思ってください。
赤点の科目の点数を上げる方が簡単で伸び代も大きいですよね。
点数をつけて自己評価しよう
CSLそれぞれを10点満点で自己評価していみましょう。
合計点は足し算ではなく掛け算です。
ではやってみましょう。
現状の点数が以下だとします。
C1点 × S7点 × L1点 = 7点
例えば治療技術のセミナーに参加すると
C1点 × S8点 × L1点 = 8点
このように総合点が1点上がりますね。
ではコミュニケーションのセミナーに参加してみましょう
C2点 × S7点 × L1点 = 14点
コミュニケーションが1点増えただけで総合点は2倍です。
わかりますか?
いかにコミュニーケーション力が重要か。
重要性を理解した人が次にリーダーシップのセミナーに参加するとどうなるでしょう?
C2点 × S7点 × L2点 = 28点
総合点は4倍に跳ね上がります。
とにかくまずはコミュニケーションを学べ!
つまりそういうことです。
ただし!
これぼくが思うに資格取得3年以内の治療家は例外だと思ってます。
資格取得から間もない頃はひたすらに技術と知識を追い求めてもいいとぼくは思います。
なぜか?
各ジャンルの点数が全部低いからです。
臨床歴6年の治療家はこうかもしれません。
C1点 × S7点 × L1点 = 7点
でも
臨床歴3年未満の治療家は大概こんなです。
1点 × S3点 × L1点 = 3点
まずはハウツーに走っても良いんじゃないかと個人的には思うわけです。
コミュニケーションを分解してみる
コミュニケージョンは以下のように分解できます。

この中で能動的(Active)なものが伝える力、質問力、表現力です。
逆に受動的(Passive)なものは聴く力、傾聴力です。
さらに傾聴力、質問力、表現力を分解すると以下のようになります。
傾聴力
- リアクション
a、表情
b、ボディランゲージ
c、言語
- オープンマインド
a、安心安全
b、自分から心を開く姿勢
- 礼儀・マナー
a、挨拶
b、気遣い
c、お礼
d、謝罪
質問力、表現力
- 理解力
a、ひと
b、仕組み
- 語彙力
a、言語のボキャブラリー
b、ユーモア・ウィット(とんち)・メタファー(たとえ)
- 思考力
a、論理的思考
b、戦略的思考
c、批判的思考
- 想像力
a、インスピレーション
b、イメージ
c、気遣い
d、感受性
ここまで読んだあなたはコミュニケーション力の重要性を理解できたかと思います。
次のブログでは分解したものを具体的に解説していきます。
ではまた。

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参考および引用書籍・サイト
集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。
書籍
- ガイトン生理学 原著第13版
- 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版
- グレイ解剖学 原著第4版
- プロメテウス解剖学 コア アトラス 第4版
- カラー図解 人体の正常構造と機能
- カンデル神経科学
- カパンジー機能解剖学
- 頭蓋仙骨治療
- アナトミー・トレイン
- チャップマンとグッドハートによる神経リンパ反射療法
- オステオパシーの内臓マニピュレーション
- The Mulligan Concept of Manual Therapy: Textbook of Techniques
- 臨床家のための基礎からわかる病態生理学
- マッケンジーエクササイズ頚椎・胸椎―構造的診断と治療法
- 腰椎―マッケンジーエクササイズ
- 「ポリヴェーガル理論」を読む
- からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ

