どうも。スズキタケヒロです。
今回は仙腸関節の鑑別検査についてご紹介します。
ラスレットのプロトコルというものなんですが、以下に紹介するテストのうち
最初の4つ中2つが陽性もしくは全テスト中3つが陽性ならその症状は仙腸関節由来と判断できます。
ただし!
腰椎由来であるということが否定できた上でという前提があるので要注意です。(マッケンジー的に)
仙腸関節の解剖学に自信のない方はまずこちらをご覧ください。

DISTRACTIN (ディストラクション)
患者は背臥位になります。
術者は両方のASISに手を当て、外下方に向かって瞬間的に力を加えます。
これにより仙腸関節前方が離開し靭帯などが伸長され、後方には圧縮力が加わります。
動画では数回やっていますが1回で完了させることをオススメします。
THIGH THRUST(サイスラスト)
患者は背臥位になります。
仙骨を固定し、大腿骨を解して仙腸関節に瞬間的に剪断力を加えます。
動画では数回やっていますが1回で完了させることをオススメします。
COMPRESSION(コンプレッション)
患者は側臥位になります。
患側を上にして、両手で腸骨稜に向かって瞬間的に力を加えます。
これにより仙腸関節の後方が離開し靭帯などが伸長され、前方には圧縮力が加わります。
動画では数回やっていますが1回で完了させることをオススメします。
SACRAL THRUST(セイクラルスラスト)
患者は腹臥位になります。
両手で瞬間的に仙骨を圧迫します。
動画では数回やっていますが1回で完了させることをオススメします。
PELVIC TORSION(ペルビックトージョン)
患者は背臥位になります。
一方の股関節と膝関節を屈曲させ、もう一方の股関節を伸展させます。
この状態からさらに持続的に押し込みます。
ご存知の方も多いかもしれませんがGaenslen’s test(ゲンスレンテスト)はこの検査法の別の呼び名です。
以上の5検査のうち、最初の4つ中2つが陽性もしくは全テスト中3つが陽性ならその症状は仙腸関節由来と判断できます。
ただし!
最初にも言いましたが腰椎由来であるということが否定できている場合に限ります。
腰椎への介入で好ましい結果が得られない患者さんがいるのであれば一度検査をしてみてもいいのかもしれませんね。
解説動画は順次撮影していきますのでお待ちくださいませ。
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参考および引用書籍・サイト
集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。
書籍
- ガイトン生理学 原著第13版
- 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版
- グレイ解剖学 原著第4版
- プロメテウス解剖学 コア アトラス 第4版
- カラー図解 人体の正常構造と機能
- カンデル神経科学
- カパンジー機能解剖学
- 頭蓋仙骨治療
- アナトミー・トレイン
- チャップマンとグッドハートによる神経リンパ反射療法
- オステオパシーの内臓マニピュレーション
- The Mulligan Concept of Manual Therapy: Textbook of Techniques
- 臨床家のための基礎からわかる病態生理学
- マッケンジーエクササイズ頚椎・胸椎―構造的診断と治療法
- 腰椎―マッケンジーエクササイズ
- 「ポリヴェーガル理論」を読む
- からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ


