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施術戦略の考え方

施術戦略の画像

今回はぼくの施術戦略の考え方をシェアしたいと思います。

あくまでぼくの考え方なのでこれが正しいかはわかりません。

施術の3段階

ぼくは施術を以下の3段階に分けて考えています。

1、症状改善

2、機能改善

3、体質改善

それぞれの段階を細かく説明すると以下のようになります。

1、症状改善

痛みや痺れ、運動障害などいわゆる主訴への対応がここに当たります。

なにをすれば主訴が解決されるのか。これをひたすら追求する段階です。

ぼくは運動療法が中心なのでどんな運動で症状が和らぐのかを探ります。

McKenzie法の得意な段階と言えます。

と同時にRedFlagの確認をする段階でもあります。

自分の専門内かどうかはしっかり見極めねばなりません。

2、機能改善

主訴がおおよそ落ち着いてきたら機能改善に移行します。

ここでは主訴を引き起こしている黒幕を突き止めてその黒幕を叩く対応を行います。

外傷などではない限り黒幕は幹部にはおらず少し離れた所にいることがほとんどです。

この段階ではバイオメカニクスの知識が必須になってきます。

つまりこの段階ではMcKenzie法だけでは対応の質が低下するということです。

バイオメカニクスの知識に基づいてMcKenzie法のエクササイズを使用します。

3、体質改善

この段階では機能改善の時に明らかになった黒幕がそもそもなぜ出現するのかを考え、再発を防ぐための対応を実施します。

主な内容は姿勢指導や運動習慣指導、自律神経の適正化施術や呼吸エクササイズの指導です。

ここでもMcKenzie法だけの対応では質の高い内容は行えません。

腰痛に当てはめてみると

例えば以下のような患者さんがいたとします。

主訴:腰痛と一方の下肢の膝下までの痺れ

年齢:60代

性別:男性

診断:L5/S1ヘルニア

発症:1週間前のゴルフ

これを先ほどの段階に当てはめて考えてみると…

症状改善

まずは問診をしっかり行います。

年齢的にもRedFlagの存在する可能性は低くなさそうです。

腰痛と下肢の痺れが出ているので排尿障害の有無と会陰部の感覚異常は必ず聞きましょう。

これらが認められる場合は馬尾障害なので48時間以内にオペをしないと不可逆性障害となります。

また頻尿などがある場合は何かが膀胱を圧迫している可能性があります。

男性なので前立腺腫瘍などが気になるところですよね。

とまぁ問診をしてみてRedFlagがないと判断できたのであればMcKenzie法を使って対応していきます。

運動療法で症状の軽減〜解消が確認できればこの段階は終了で次に段階に移行します。

機能改善

ここではなぜL5/S1ヘルニアが起こるのかを考えます。

1週間前のゴルフで発症しているので胸椎の回旋可動域不足が疑われます。

胸椎の回旋可動域が低下すると腰椎に回旋負荷が集中します。

しかし腰椎の椎間関節は構造的に回旋は骨制限がかかるのでほとんど過回旋が起こることはありません。

ある部分を除いては…

それは腰仙移行部です。

腰仙移行部の画像
筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版より

L1〜L4椎間関節の関節面が矢状面を向いているのに対して腰仙移行部の椎間関節の関節面は前額面を向いてます。

なのでここだけは構造的に回旋への骨制限がかからないため過回旋を起こしてしまいます。

胸椎の回旋制限がある状態でゴルフをすると…ここに繰り返しの回旋ストレスが加わり椎間板の線維輪が破綻してヘルニアを起こします。

ということは今回の主訴の黒幕は胸椎の回旋可動域制限ということになります。

なので機能改善の段階で行うのは胸椎の回旋可動域制限の解除です。

体質改善

ではなぜ胸椎の回旋可動域制限が起きてしまうのかを考えます。

色々あると思いますが横隔膜の機能不全や過剰な交感神経優位が考えられます。

これを解決していくのが体質改善です。

呼吸を用いた横隔膜のトレーニングをすれば同時にこれらの問題を解決できます。

以上のようにぼくは施術戦略を3段階に考え、患者さんにどの段階まで希望するかを聞きながらプログラムを組み立てています。

中には呼吸から始まる人もいたりしますので評価をしてケースバイケースです。

施術の組み立てが苦手ば方の助けになれば幸いです。

ではまたっ。

このサイト内のコンテンツは全て臨床家の学校 集-tsudoi- のスズキタケヒロのコンテンツになります。

参考および引用書籍・サイト

集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。

書籍

サイト

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