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用語理解:プログレッションとディグレッション

どうもどうも、タケヒロです。

プログレッションディグレッションという用語はよく耳にしますが、案外この用語の意味を理解できていないセラピストが多いと感じています。

集-tsudoi-のZoomMTGでも同様に感じていて、これは一度しっかり説明してみんなの共通言語にしておいた方が良さそうだと思いました。

特段難しい内容ではないのでこれを機に理解して覚えておきましょう😎

 

  • プログレッション
    • 一般的な意味:前進、進行、発展のことで、物事や状態が段階的に前に進むこと。
    • トレーニング的な意味:難易度や負荷を段階的に上げること。
  • ディグレッション
    • 一般的な意味:本筋からの脱線、余談のことで、話や文章が主題から外れて別の方向に進むこと。
    • トレーニング的な意味:難易度や負荷を段階的に下げること。

たったこれだけです。笑

我々の現場で大事になってくるのはどちらにおいても下段のトレーニング的な意味の方になります。

用語の理解だけであればこのブログはこれで終わりですが、正直これではかなり味気ないので具体例を交えて解説します。

歩行におけるプログレッションディグレッション

歩行と言っても様々な形態があります。

誰かの介助つきなのか、杖を使ってなのか、それとも何の助けも借りずの独歩なのか。

ここでは歩行=独歩として話を進めます。

 

「先生歩けるようになりたいです!」

こんな相談を受けたらどうしますか?

①まずは歩くをいう動作を分解してみる

歩けるようになるために必要な能力が何かわからなければ、そのためにトレーニング内容は見えてきません。

なので歩くという動作を分解して考える必要があります。

歩くを分解してみると片脚立ちを交互に連続しながら前進していると言えます。

②分解できたらディグレッションで限界まで因数分解

歩くという動作の中身がわかったら次はひたすらディグレッションします。

片脚立ちを交互に連続しながら前進

1段階レベルを下げると…

その場で連続して交互に片脚立ち

前進するという課題が消えます。

1段階レベルを下げると…

何かに掴まってその場で連続して交互に片脚立ち

1段階レベルを下げると…

その場で片脚立ち

連続という課題が消えます。

1段階レベルを下げると…

何かに掴まってその場で片脚立ち

補助ありになります。

1段階レベルを下げると…

????

より簡単な動作が思い浮かばなくなればディグレッションを終了します。

さて、改めて患者の要望を振り返ってみると。

「先生歩けるようになりたいです!」

この患者の能力はどの程度なのかを評価し必要なトレーニングを実行しなければなりません。

例えばこの患者の悩みが、”立ってはいられるが数歩でふらついてしまい上手く歩けない”だとします。

少なくとも片脚立ちを交互に連続しながら前進は出来ないのは確定ですね。

次に確認するのはその場で連続して交互に片脚立ちができるかどうか。

 

ではありません!(ここだいじ)

  

動作能力評価をする際は最も簡単な内容から評価するのが鉄則です。

理由はそれがセーフティーだから。

高齢者などの動作能力が低下している人では特に注意は必要です。

評価中に転倒でもして怪我をしてしまったら一大事です。

最も簡単な内容から順にプログレッションして評価します。

 

なので今回の場合では以下の順番で評価します。

  • 何かに掴まってその場で片脚立ちができるか。
  • その場で片脚立ちができるか。
  • 何かに掴まってその場で連続して交互に片脚立ちができるか。
  • その場で連続して交互に片脚立ちができるか。
  • 片脚立ちを交互に連続しながら前進ができるか。

できなくなったところが必要なトレーニングということになります。

ぼくが機能獲得のための運動療法メニューを選定するとき、常にこのようにしています。

  • まずはディグレッションで動作の因数分解
  • 患者の動作能力評価(最も簡単な動作から)
  • 必要なトレーニングメニューが決まる
  • トレーニング実施
  • 患者の動作能力評価にて能力獲得を確認
  • トレーニングメニューのプログレション
  • 患者の動作能力評価にて能力獲得を確認
  • トレーニングメニューのプログレション
  • ゴール到達まで繰り返す

実はこの内容を細かくかなり昔に書いています。

  

ちなみに

片脚立ちができる。

どんな片脚立ちなら”できる”と判断していいのでしょうか?

それは トレンデレンブルグのない片脚立ち です。

つまり独歩とはトレンデレンブルグなく片脚立ちを交互に連続しながら前進するということになりますね。

実は結構ムズいことなのかもしれません。笑

ではまたっ。

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参考および引用書籍・サイト

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