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質問の仕方で決まる問診の成果

どうもどうもタケヒロです。

ここ最近は問診にフォーカスしたブログを書いています。

順番に読むと理解が深まるようにしてあるので以下を読んでない方はぜひ読んでくださいね。

今回は相手の本音的な部分を話してもらうためにはどのようにしたらいいかを考えてみます。

問診の目的は?

  • 治療に必要な情報を得るため
  • 患者さんの生活背景を把握するため
  • 病態を推測するため

過去のブログにも全く同じことを書いていますが、多くの方がこんな風に答えると思います。

しかし、

実は大事なことが抜け落ちています。

もちろん症状改善のために病態把握は非常に重要ですが、我々は見ているのは疾患・症状ではなく人です。

 

そこには考えがあり、意図があり、欲求があり、希望があります。

 

そしてこれらは口から言葉として出てこない限り、本人以外は知ることができない内容です。

また本人すら自覚していないこともあるので、自ら言葉にして話してもらうことで自覚してもらう必要性もあります。

 

説明されると大したことないかもしれませんが、これがリピートに大きな影響を与える可能性があります。

腰痛患者さんがあなたの院に来ました。

なんとなく問診、なんとなく施術、なんとなく会計して帰宅…

「あれ?なんのために行ったんだっけ?…とりあえず腰痛は良くなったしまた痛くなったら行くか」

目的や目標が定まっていないと通院の必要性が弱まりますし、あなた自身が患者さんの記憶に印象を残せない可能性もあります。

目的・目標意識がある人、ない人、どちらがリピートの必要性を理解していると思いますか?

ここまで読んで「そんなことないだろ笑」と思う方は想像力が足りないのではなく、実際に起こっていることに気づけていないだけです。

このブログでも説明しましたが、目標の合意をせずに進むのは良いことではありません。

自分の問題点はスラスラ詳しく話すけど、それがどうなれば解決したと言えるのか、解決したら今とは何が変わっているのかをスラスラと話す患者さんはとても少ないと思いませんか?

つまり、現状の問題は理解していてもどうなれば目標が達成されたのかについては不明瞭な患者さんが多いということです。

問診ではここをクリアにしておくことがその後のためにも、お互いのためにも、非常に重要です。

気付かすのと気付いてもらうのは違う

かと言って患者さんに気付いてもらおうと施術者があれこれ考えすぎると、間違った認識に誘導してしまう危険性もあります。

自宅でホームエクササイズをしてくれない患者さんに

「どうしてできないんですか?」「腰痛治したいんですよね?」

みたいな感じで施術者はホームエクササイズの重要性をわかってほしいと考えているが、患者さんを問い詰めるようなことをすれば

「私はやる気のない人間なのかもしれない」

という間違った認識を患者さんに植え付けてしまう危険性があります。

 

さらに

「やる気はあるんですけど」と返答があったとしても

「ではなぜやらないんですか?」と言ってしまうと

患者さんは「やる気がない」以外の回答を受け付けてもらえないと感じるかもしれません。

※痴漢冤罪の取り調べ等はもしかするとこれなのかもしれませんね。

 

気付かせよう、気付かせようとするあまり逆効果を与えてしまうことには注意しておきましょう。

心の中はブラックボックス

あなたは自分の心の中を見ることはできますか?

ぼくはNo

 

心の中は誰にも見えないブラックボックスです。

理解不能なことに直面すればブラックボックスに対して無理やりな説明を押し付けて納得してしまうのが人間なのかもしれません。

「私はやる気のない人間だから」

「私は運の悪い人間だから」

「私には能力がないから」

例えどんなに不名誉な説明でも納得できれば安心するものです。

※こどもに診断名がつくと安心する母親もこれなのかも

 

心は3次元では実態のない存在です。

だからこそ言葉という3次元において認知できる存在に変換することでようやく理解ができます。

患者さんには、自分の言葉で、今の自分の状態を語ってもらうことで、本当の自分を理解してもらいましょう。

この言葉への変換の過程で今の自分を認知、つまり気付きが起こるのだとぼくは思います。

話してくれない患者さん

いますよね、口数の少ない患者さん。

こちらの質問にもなかなかいい回答をしてくれなかったり…

こういう場合、自分と患者さんのどちらに問題があると思いますか?

ぼくは常々、何か上手くいかないときは大概自分に問題があると考えるようにしています。

理由は他人を変えるのってすごく大変で労力のいることだから。

では、患者さんが話してくれないと感じるのはなぜでしょう?

それは言語情報だけを情報としているあなたのせいです。

患者さんはただの発声機ではありません。

あいさつ、歩き方、座り方、姿勢、表情、視線、声のトーンなどなど

患者さんの存在のありよう全てが我々にとって非常に重要な情報となりえます。

 

ようは人を見ろってこと。

 

もしかしたら話してくれないのは緊張や不安のせいかもしれません。

重要なのは話す、話さないではなく、どのように話すのかです、どのように話さないのかです。

 

逆にめちゃくちゃ話す患者さんもいますね。

ただしこういう人の場合、あまり肝心なことは言っていないことが多いように感じます。

不安や緊張は扁桃体が危険と認識したことの現れで、目の前のあなたをひとまず危険人物と認識している証拠です。

心のうちを知られないように饒舌になっているのかもしれません。

詳しくはこちら↓

 

話さない患者さんには「こちらは全てを受け止めます」という意思を伝えた上で話さないことをある程度許容しながら問診を進める方がいいでしょうね。

施術者が話させようと気張ると間違いなくそれは伝わり、危険信号に変換されます。

 

発話量=情報量ではないとしっかり認識しておきましょう。

本音を言ってなさそうだなぁという患者さん

患者さんが本音を言ってくれない。

こんな悩みもたまに聞きます。

 

確かに施術の効果を阻害しうる大事なことを患者さんが言わずに隠していることはなくはないかもしれません。

 

ただ、

そもそも逆の立場だったらお前自身に本音を打ち明けたいか?って思うわけです。

 

よーし、本音を全て引き出しやるぞぉ。

こんなことを考えている相手に本音なんて語りたくないですよね。

 

やっぱり大概は自分に、自分の思考やスタンスに問題があるんですよ。

 

ではどうすれば患者さんの本音を引き出せるのか?

そもそも論として、こんな考えが出るということは相手が本音を隠しているという前提に立っている証拠です。

 

ぼくはこのスタンス自体が間違いだと考えています。

また、本音という言葉を使うと、建前という言葉が自然と生まれ、二面性が生じます。

患者さんが言ってくれた、言ってくれない。という二面性

そもそも施術者側に問題があるのに、患者さんに責任がるような言い方です。大嫌いです。

 

そうではなく

本音をこんな風に変換してみてください。

本音 → 患者さの中で生き生きとできていない部分

こうするとなんとなく言ってくれないではなく、言いたくても言えないというイメージに変わりませんか?

言いたくても言えないのであれば、言えるようにこちらが手助けしてあげればいいんです。

 

会話中に表情が暗くなったり、言いよどんだりちょっとした変化を拾えばいいんです。

 

「調子はいかがですか?」

「調子はいいですよ」(なんとなく暗い表情)

「それはよかったです。それにしては浮かない表情ですが何かありましたか?」

 みたいな感じだと自然な気がしませんか?

 言いにくいことを言いやすくする手助けのように言葉を選んでみましょう。

 

大事なのは答えよりも質問

ダイジェストの中で柳先生も言っていたように答えは質問に対して出てくるもの、だから大事なのは質問のクオリティです。

つまり問診の成果を左右するのは施術者の質問ということです。

患者さんが興味を抱くような、答え外のある質問を心がけましょう。

 

例えば体に痛みがある人に

「なぜ痛むと思いますか?」という質問

それがわかればここに来てねぇよってなるかもしれまえんよ?

 

また質問は相手から情報を引き出そうとするのと同時に、こちらの情報も患者さんに伝えていることに注意しなくてはいけまません。

こちらが求めている情報をストレートに聞くことが最良の方法とは限りません。

これはオブラートが下手くそなぼくにとってはかなり意識しなくてはならない課題の一つです。

 

ではまたっ。

このサイト内のコンテンツは全て臨床家の学校 集-tsudoi- のスズキタケヒロのコンテンツになります。

参考および引用書籍・サイト

集-tsudoi-のブログでは以下のリストを参考もしくは引用しています。

書籍

サイト

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