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発熱の意味

どうも、タケヒロです。

基礎復習シリーズ第6弾「発熱」です。

発熱と聞くと炎症などの悪いイメージが湧きやすいですが果たしてどうなんでしょうか。

発熱とは

臨床的には腋窩温が37.5℃以上のことを言います。

ちょっと生理学的に言うと、何らかの原因により体温調整中枢の設定温度が高くなり、それに合わせて体温調整が行われている状態のことを発熱と言います。

ここで気をつけたいのは発熱と高体温は違うということです。

例えば、気温がめちゃくちゃ高い、激しい運動をしたなどで熱産生が増えた時、熱放出能力を超えると体温が高くなります。(=うつ熱)

うつ熱は体温調整中枢の設定温度は平熱で調整能力を超えた熱が加わり体温が高くなります。

これに対して発熱では体温調整中枢の設定温度が上がっているので自ら体温を高かくしていると言えます。

人間の体温限界

我々の体は41℃以上の高体温が続くと細胞変性をが起こります。

さらに42〜44℃の高体温が持続すると細胞は不可逆的変性を起こし、意識障害、最悪の場合死に至ります。

分類

  1. 稽留熱(けいりゅうねつ)
    体温の日内変動が1℃以内で38℃以上の熱が持続
    疾患:重症肺炎、脳炎、腸チフス極期、粟粒結核など
  2. 弛張熱(しちょうねつ)
    体温の日内変動が1℃以上であり、平熱にならない
    疾患:敗血症、化膿性疾患、感染症、悪性腫瘍
  3. 間欠熱
    体温の日内変動が1℃以上あり、低い時には平常体温もしくはそれ以下になる
    疾患:マラリア発作熱など
  4. 波状熱
    発熱する時期としない時期があり、それが不規則に繰り返される
    疾患:ホジキン病、ブルセラ病
  5. 周期熱
    発熱する時期としない時期があり、それが規則的周期で繰り返される
    疾患:マラリア、フェルティ病、関節リウマチ、脾腫
  6. 二峰性発熱(にほうせいはつねつ)
    小児のウイルス性疾患の初期に見られ、発熱が解熱したのち再度発熱する

原因

発熱はウイルスや細菌、それらが産生する毒素などの発熱物質によって起こります。

他にも悪性腫瘍や心筋梗塞などで破壊された組織や炎症も原因になります。

発熱の原因物質により単球やマクロファージが刺激を受けると、それらからサイトカインが放出され、それが脳に到達するとプロスタグランジンの産生を促進します。

プロスタグランジンは視床下部の体温調節中枢に作用して設定温度を高くします。

意義

発熱の機序

37℃でセットされていた体温の設定温度が何らかの原因で急に40℃に上昇した時、血液はすぐには温度上昇しません。

そのためしばらくは体温調整中枢は設定温度よりも低い血液に触れることになります。

この時、中枢は「冷たい」「寒い」と感知して、熱放散の抑制、熱産生の促進を行います。

具体的には血管の収縮、鳥肌、アドレナリン分泌、震えなどになります。

症状で見ると顔色が白っぽく、寒気がし、鳥肌が立ち、ガクガク震えている状態で「悪寒戦慄」と言われるやつになります。

この状態は体温が設定温度に到達するまで継続されます。

発熱時は悪寒戦慄、解熱に移行するとボーッとします。

解熱の機序

原因物質がなくなれば設定温度は正常に戻ります。

しかし発熱同様、血液の温度はすぐには下がらないので中枢は設定温度よりも高い温度の血液に触れます。

そして「熱い」と感知をして、血管の拡張、発汗などが起こります。

動物実験からわかる意義

変温動物であるトカゲを使った実験を紹介します。

①色んな温度の部屋で飼育してトカゲ体温を部屋の温度と同じにし、その状態でトカゲに細菌を感染させると…

飼育温度が高いほど生存率が高かったという結果になったそうです。

 

②自由に行き来できる低温と高温の部屋を用意すると、トカゲは2部屋を行き来して体温を一定に維持しようとします。この状態で細菌に感染させると…

高温部屋に集まり体温を上げる行動をしたそうです。さらに半数に解熱剤を投与すると低温部屋に移動したそうです。

しかし3日後、解熱剤を投与されたトカゲは全滅しました。7日後の非投与トカゲの生存率は90%以上だったそうです。

 

これらの実験から見えてくる発熱の意義は「感染に対抗するための生体反応」ということですね。

ちょっと熱が出たからと言って安易に解熱剤を飲むのは良くないのかもしれませんね。

 

ちなみにぼくはコロナにかかって発熱したときは40℃まで上がりました。

解熱剤はわざと飲んでいなかったのですが意識が少し薄れたのでヤバいと思いさすがに飲みました。笑

 

ということで今回はここまで。

ではまたっ。

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参考および引用書籍・サイト

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