1、神経感作ってなによ?
神経感作とは神経の興奮域値が低下している状態です。
域値とは
生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値のこと
ようは「痛い!」と感じるための最小の刺激ってことです。
※感覚なので痛みだけでなく温覚、触覚、圧覚などにも域値があります。
まとめ
神経感作=域値が低下している状態(過敏)
感作:かんさ
1-1.中枢神経感作:Central sensitization
中枢神経感作とは脳・脊髄が感作を起こしている状態です。
なんだか炎症を起こしているみたいに聞こえますが感作です。炎症ではありません。
Central sensitization:セントラルセンセタイゼーション
ちょこっと復習
・中枢神経=脳・脊髄
・末梢神経=脳・脊髄以外の神経
これ、大丈夫ですか?頭ごっちゃになっていませんか?
問題!次のうち末梢神経はどれでしょうか?
腋窩神経、橈骨神経、正中神経、尺骨神経、筋皮神経、肋間神経、坐骨神経、大腿神経、脛骨神経、眼神経、下顎神経、副神経、舌下神経、迷走神経、視神経
正解は
全部です。
末梢神経=脳・脊髄以外の神経ですから
脳と脊髄じゃないのは全部末梢神経になります。整理しておきましょう。
ということで脳と脊髄が感作を起こしている状態ですね。
もっと言うと脳と脊髄に存在する感覚ニューロンが異常興奮してるってことです。
痛みの伝道路覚えてますか?
脊髄視床路でしたよね。
受容器→脊髄神経節→脊髄後根→脊髄後角→対側の側索→視床→内包→中心後回
どこまでが末梢神経で、どこからが中枢神経なのでしょう?
末梢神経は受容器→脊髄神経節→脊髄後根までで、この先は中枢神経です。
なので中枢神経感作とは脊髄後角以降のどこかの異常ということです。
外からの刺激に対して中枢神経がすごく過敏な状態です。
組織修復が完了していて、炎症反応もなく、機能制限もない。だけど痛い。
いわゆるChronic Pain(慢性疼痛)なんかはここに含まれますね。
私は慢性疼痛は時間経過だけで判断しません。(議論の余地ありそうですが)
組織修復、炎症反応、機能制限など総合的にみて判断します。
また痛みの神経信号は大脳辺縁系にも到達します。
つまり感情も強く絡んできます。
恐怖や不安などの負の感情が痛みと結びつきやすいのは想像に難くないですね。
中枢神経感作の鑑別方法は
・症状は脊柱から全身に広がるのが特徴です。
頸椎の~とか、肩関節の~とか、ローカルな問題ではありません。
・セントラルセンセタイゼーションインベントリーを使用する。
中枢神経感作を測るアンケートです。
・光やにおいで症状悪化がみられる。
力学的なストレス以外でも症状が悪化します。
1-2.中枢神経感作の治療
中枢神経感作の治療は末梢からの刺激を入れるのはNGです。
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